社会人のマナーやモラルの低下はいつの時代も叫ばれる問題である。
時間を守らない、約束したことができていない、挨拶をしない。
最近の若者は、などという言葉とセットに囁かれるが、それは今に始まったことではないのだ。
普段からの生活でこういった経験はないだろうか。
いつの世にも、そういったことができない人間はいる。
約束の時間に遅刻してくる人は毎回同じ人であったり、ランチを食べたら財布を必ず忘れてくる友人、であったり・・・。
こういった人は、マナー以前に悪気がないのだ。
相手を不快にさせている自覚がないから毎回同じことを繰り返す。
それでも付き合って行かなければならないのが、大人の世界である。
付き合う側がうまくコントロールしてあげることで解決していこう。
例えば、遅刻常習者にはあらかじめ早めの時間を伝えておく、自分が家を出るときに電話をかけるなど、相手の行動をコントロールするのだ。
よく財布を忘れる人間とは、飲食店に入る前に確認する、あるいは割り勘する旨をはじめに宣言しておく。
こうしてうまくコントロールできれば、周りもイライラしなくてすむ。
上記のことは、ビジネスマナーとしても当てはまる。
周囲が気を回してやらねばならないなんて馬鹿げていると思うかもしれない。
それでも、そうやっていくうちに責任感が生まれてくれば社会人としての姿勢も改善されていくのではないだろうか。
時間を守らない人間に、会議の進行を任せてみる。
お金にルーズな人間に会社の経理を手伝わせてみる。
時間通りに遂行する感覚や、金銭の管理がいかに厳格に行われているかを体験させる。
責任のある業務から外してしまうのではなく、しっかりとした責任を与える。
そうすることで社会人としての自覚を学ばせてあげるのが、上司の仕事である。